皆様こんにちは。本年も宜しくお願い致します。
新しい年を迎え1月も残りわずかとなってきました。今年もあっという間に1年が過ぎていくような気がします。
さて、今年のスタートは大変な事が起こりました。能登半島地震です。
家屋の倒壊や火災が起こり、すごいことになってしまったと映像から分かりました。最大震度は7、大津波警報も発表され東日本大震災が思い出されました。震度7を記録したのは7回目、大津波警報は2013年に呼び方が変わって以来初めての発表です。2013年以前は津波警報(大津波)として津波警報の一区分として位置づけられていたが東日本大震災以降、津波警報を改善するにあたり、今までの区分では分かりにくいという指摘があり、大津波警報と変更になったそうです。
日本は地震が起きやすい国ではあるが大津波警報というのは滅多に聞かない言葉なので本当にビックリしました。中でも地震による家屋の倒壊は言葉が出ないほどの衝撃でした。一階部分が押しつぶされたり家とはこんなに倒れてしまうのかと驚くほどでした。
また、倒壊現場から何十時間後に奇跡的に救出されたというニュースを見ました。ただ、そこからが大変で救出時には元気でも数時間後に急変することがあります。これはクラッシュ症候群と呼ばれるもので、阪神淡路大震災辺りで認知されるようになった症状です。
クラッシュ症候群は、がれきなど重いものに長時間、腰や腕、足のももなどが挟まれその後圧迫から解放されたときに起こる症状の事です。まず、筋肉が圧迫されると筋肉細胞が障害・壊死を起こし、それの伴いミオグロビンやカリウムといった物質が血中に混じると毒性の高い物質が蓄積されます。その後救助時に圧迫されていた部分が開放されると血流を通じて毒素が全身へ広がり心臓の機能を悪化させ死に至ることが多いようです。救出された直後は特に症状がない場合が多く重症でも分かりにくいため見落とされてしまうことが多いそうです。2時間以上がれきの下敷きになっていた場合や軽度の筋肉痛や手足のしびれ、脱力感などがある、尿に血が混じり茶色の尿が出る、尿の量が減るなど、こういった症状がある場合にはクラッシュ症候群を疑った方が良いそうです。
治療法としては血液をきれいにするため、血液透析・血漿交換などの血液浄化療法しかないので、救出後はできるだけ早く人工透析をすることが生きるためには必要だそうです。
もし、自分たちがその場にいたらどうすればいいか悩みますよね。事前にクラッシュ症候群を理解していることも必要ですし、焦りで正しい判断が出来なくなるかもしれません。まず自分たちでがれきの撤去は行わず119番に連絡しレスキュー隊に助けを呼ぶことが必要です。レスキュー隊が到着したら自分たちに何か出来る事はないか指示を仰ぎ積極的に手伝いましょう。負傷者への声掛けや体温低下を防ぐ為毛布などで保温するといったことも出来るかもしれません。皆さんが自分の役割を理解し行動することが多くの命を救えることに繋がると思います。
日本は地震大国です。関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生される南海トラフ地震、首都中枢機能への影響があるとされる首都直下地震は今後30年以内に発生される確率が70%と言われています。自然災害はどのタイミングで起きるという事が分かりません。今のうちから準備をして置き、万が一に備えておくことが必要ですね。そして自分に出来る事を考えて行動できるよう心掛けたいです。